第一次世界大戦

第一次世界大戦 (1914年~1918年)

 

1914年6月28日

 

オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝・国王の継承者フランツ・フェルディナント夫妻が、サラエヴォ(当時オーストリア領、現ボスニア・ヘルツェゴビナ領)を視察中、セルビア人の青年ガヴリロ・プリンツィプによって暗殺。

 

この事件がきっかけとなって、第一次世界大戦が開戦した。

第一次世界大戦の始まり

1914年第一次世界大戦が始まった。

この戦争は、地球上で起こった初めての世界規模の戦いだった。

植民地獲得などをめぐり、

イギリス、フランス、ロシアを中心とする連合国と、

ドイツ、オーストリア ハンガリー帝国、オスマン帝国を中心とする同盟国が戦った。

 

アメリカは、当時の大統領ウッドロー・ウィルソンが自分の主張を曲げることなく和平を訴えつづけていた。

 

潜水艦(Uボート)による無制限潜水艦攻撃

しかし、第一次世界大戦のさなか、1915年2月から、ドイツ海軍はイギリス海軍による海上封鎖により制海権をイギリスに握られている中、イギリスが輸入に依存している食糧の小麦を商船ごと沈めることで打撃を与えようとする無制限潜水艦攻撃を宣言した。

 

それまでは警告してから攻撃していたが、今後は無警告で攻撃するとした。

 

ドイツの無制限水艦作戦で多くの物資を連合国に送っていたアメリカに大きな損害を与えました。

 

これについてはさすがのヴィルヘルム2世やベートマン=ホルヴェーク首相も国際世論の反発を予想して反対したが、軍のヒンデンブルクとルーデンドルフは地上戦が停滞する中での戦略として強行した。

 

作戦としては功を奏し、イギリス商船で撃沈されるものが急増し、イギリスは食糧難の危機となった。  商船に対する無差別攻撃は当然第三国人に被害を及ぼす。

 

5月にはアイルランド南岸でイギリスの豪華客船ルシタニア号がUボートに撃沈され、アメリカ人の乗客に犠牲が出たことから、アメリカ国内の反ドイツ感情が強まった。

 

ドイツはアメリカの参戦を恐れて、いったん無制限攻撃を停止したが、戦局の手詰まりを打開し、

 

1917年2月からそれを再開した。

 

それを受けて1917年4月6日、アメリカの第一次世界大戦参戦しドイツに宣戦を布告した。  

 

 

そして合衆国内では、戦争の参戦を求める声が、しだいに強くなっていきました。そこで大統領は、とうとうドイツへの宣戦布告をしました。この年にロシアで革命が起きたので、ロシアは戦線から退くことになりました。

 

でも強力な国力を持ったアメリカが参戦したかいがあったのか、1918年4年も続いた戦争は終わりをむかえました。

 

1914年、兵士たちは、次のクリスマスまでには戦争は終わるだろうと、意気込んで戦場へと向かった。

 

ところが、4回目のクリスマスが来ても、戦争が終わる気配はなかった。結局、4年の歳月と、1000万人の死者を出して、やっと兵士たちは解放されたのである。  

 

第一次世界大戦は大きな爪あとを残した。とくに、戦場になったヨーロッパは荒廃がひどく、敗戦国は途方に暮れ、戦勝国は復讐を誓った。

第一次世界大戦の戦後処理のため、パリ講和会議が開かれたが、敗戦国のドイツはカヤの外だった。会議が終わり、ベルサイユ条約が締結されたが、その内容は悪意と憎悪に満ちたものだった。終始主導権を握ったのはフランスで、その根っこにあるのは、ドイツへの復讐だった。  

ドイツはすべての植民地を没収され、極端な軍縮を強いられた。さらに、払える見込みのない莫大な賠償金まで課せられた。賠償金を払うのはドイツ政府だから、市民生活に大した影響はないだろうという楽観は、すぐに吹き飛んだ。それどころか、歴史上類を見ない地獄のハイパーインフレが待ちうけていたのである。その結果、生まれた歴史方程式により、世界中が第二次世界大戦の殺戮世界に引きづり込まれていく。

 

■ハイパーインフレ  

1921年、第1のラッパが鳴り響いた。ドイツの賠償金額が増額されたのである。賠償金は200億マルクから1320億マルクへ、ざっと6倍である。理由がなんであれ、経緯がどうであれ、ドイツにとってはどうでもいいことだった。問題はどうやって払うか。たちまち賠償金の支払いが滞った。こうして、第二次世界大戦の原因となる第1の歯車が回転を始める。  

 

1923年、第2のラッパが鳴り響いた。フランス、ベルギーは賠償金が支払われないことを理由に、ドイツのルール地方を占領したのである。いわゆる差し押え。

ルール工業地帯はドイツ工業の心臓部で、物資の生産がたちまち滞った。

モノが不足し、物価が上がり、結果、インフレがはじまった。しかし、このときのインフレは常識をこえていた。  

第一次世界大戦前に比べ、物価が1兆3000億倍に跳ね上がったのである。このそら恐ろしい数字は、ただちに市民生活を直撃した。5000マルクのコーヒーを注文したら、飲み終わるまでに8000マルクになっていた!だがこんなの、大したことはない。  

 

給与をもらったら、何はさておき、買い物に行かなければならない。数時間もすれば物価が2倍になるからだ。月給なんてとんでもない。1ヶ月も待たされれば、給料はタダの紙切れになる。年金ぐらしの老人はさらに悲惨だった。老後に備え貯め込んだ貯金も、受け取る年金も、価値がゼロになったからである。そのため、多くの老人が世をはかなんで自殺した。    

 

町は失業者であふれ、失業率は25%から30%、失業者実数は550万人にたっした。町では、猟奇的な殺人事件が横行し、人肉の缶詰が出回っているという噂まであった。市民生活は完全に破壊され、人としての尊厳を保つことさえ難しかった。こういう状況でヒトラーは登場したのである。

ドイツにとって諸悪の根源であるベルサイユ条約を破棄すること、失業者をなくすこと。これだけ約束すれば、演説者はヒトラーである必要はなかった。こうして、第二次世界大戦の原因となる第2の歯車も回り始めた。

 

■生かさず殺さず  

1924年、アメリカの銀行家ドーズによって、ドイツの賠償金を軽減する案が提出された。強引に賠償金をむしりとるより、生かさず殺さず、取り立てたほうがいいというわけだ。ドイツは鉄道や工場を担保に、アメリカを中心に借金をした。そのお金で、ドイツの国力を回復させ、生産させ、その売り上げをピンハネしようというのである。  さすがに、民族主義者たちから反対の声が上がったが、ドイツは最終的にこの案をのむ。というか、のむしかなかった。それを確認したフランス、ベルギー軍はルール地方から撤退する。こうして、第二次世界大戦の原因となる第1の歯車は停止したかに見えた。  ところが、このドーズ案は理にかなったものだったが、結局ムダに終わる。というのも、その4年前の1920年、すでにヒトラーがナチ党を結成していたのである。

 

その頃すでに、ヒトラーは次のような演説を繰り返している。

1.民族主義

2.社会主義

3.反ユダヤ主義  さらに、ヒトラーはドイツ国民の民族主義をあおりたて、魂を揺さぶるような演説を繰り返している。

1.屈辱的なベルサイユ体制の破棄

2.ドイツ民族の食糧確保のために領土を拡大する

3.ドイツ人の血統をもつ者にかぎり、民族同胞たることができるのだ  こうして、第二次世界大戦の原因となる最後の歯車が回転を始めた。すべては遅すぎたのである。第一次世界大戦よりさらに悲惨な戦争がはじまろうとしていた。結局、ドーズ案で得をしたのは起案者のドーズだけだった。彼はこの案によりノーベル平和賞を受賞したのである。

 

■ドイツの運命  ドイツの歴史は、コンクリートで固められたレールの上を走るようなものだった。他に進むべき道などなかったのだ。しかも、燃料切れ寸前の低速走行で、脱線することもできなかった。歴史の方程式は、入念に仕組まれた歴史年表を、まるで列車ダイヤのように正確にこなしていった。  

 

1940年6月5日、第3のラッパが鳴り響いた。22年前、フランスが煮えたぎる復讐心でベルサイユ条約をつきつけたのと同じように、ドイツ機甲部隊は復讐心をたぎらせながら、パリに進軍を開始した。第二次世界大戦の原因となるすべての歯車が、大回転を始めたのである。もはや止める手だてはなかった。第二次世界大戦はこれほどの必然だったのである

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