フィフティーズ

フィフティーズは、950年代のころのアメリカのカルチャーを指します。

 

1950年代当時のアメリカはというと、例えばジェームス・ディーンが銀幕デビューを飾り、エルヴィス・プレスリー等によってロックンロールが誕生しました。

 

当時の若者は彼らの真似して、リーゼントでキメ、ラジオから流れ出すロックに夢中でした。そんなスクリーンやTVを通して生まれたスターに皆が憧れた時代です。

 

また、数多くのアイテムが誕生したのも1950年代。

 

リーバイスの定番501XXもこのころのモデルがヴィンテージ市場では大定番ですし、テールフィンと呼ばれる翼が生えたようなデザインのキャデラック、テーブルウェアのファイヤーキング、ボウリング、エレキギター、モダンデザインのファニチャー……などなどジャンルはバラバラですが、多くがこの時代に花を咲かせました。このころのプロダクツやカルチャーは、現代のカルチャーにおいてもかなり重要な時代なのです。

 

日本のアメカジファンのなかでも、フィフティーズを好む人々はとくに熱狂的だと言われており、コレクターが多いのも特徴です。デニムのコレクターであれ、アロハシャツのコレクターであれ、ヴィンテージ好きの多くはフィフティーズのプロダクツにこだわります。なぜ、人々はそんなにフィフティーズに熱中するのでしょう?

 

旧き良きアメリカと言えば、フィフティーズ 画像名称 1957年のフォードの広告。

 

後ろにアメリカの国旗がはためく、ゴールデンエイジを感じさせるデザイン それは、彼らがフィフティーズ・スタイルの中に「旧きよきアメリカ」を感じているからです。

 

1950年代のアメリカは、第二次世界大戦の戦勝国となり、様々なカルチャーが花開いていました。

 

この時代が、ゴールデンエイジと呼ばれるフィフティーズです。

 

人々は生活や心が豊かになり、アメリカは実用や機能だけを求めていた時代から抜け出て、デザインやアート性といったプラスアルファの部分にも目を向けられるようになったのです。

 

フィフティーズのファッションリーダー

映画『理由なき反抗』のジェームス・ディーン。

 

彼の代表的なファッションといえば、リーゼントヘアにリーのジーンズ、赤いドリズラーですよね。それだけではなく、彼は大人に言いようのない不満を抱いていた当時の中産階級のティーンにとって代弁者的存在であり、熱狂的な支持を得ていました。

 

エルヴィス・プレスリー

 

エルヴィスは音楽界でそれまでのR&Bやカントリー&ウエスタンという垣根を飛び越えていった伝説的スター。ファッションでも、映画『ブルー・ハワイ』の中のアロハシャツ姿がブームになったり、フィフティーズ・スタイルの特徴であるロックとカントリーの要素を併せ持つロカビリースタイルを生み出しました。